十三世紀の楽譜

上野の西洋美術館で「ハプスブルグ展」を見ましたが、同時に「ゴシック写本の小宇宙」をやっていたので観覧しました。

これは医師の内藤裕史氏が、パリのセーヌ河畔のワゴン店から掘り出してコレクションされた希少な写本で、なんと十三~十四世紀の手書きの実物です。

昔はまだ印刷がなかったので、聖書などを全て手で筆写していたのですね。

もちろん楽譜も筆写でした。

私もセーヌ河畔のワゴンで十八世紀のネウマ譜(昔の楽譜)を買ったことがあるので、とても興味深く拝見しました。この十八世紀のものは、額に入れて「こまくさ教室」に飾ってあります。

内藤氏のコレクションはカラーで、文字の装飾もとてもきれいです。

昔は文字や書物や楽譜をとても大切にしていたのですね。

 

上の方に四線の楽譜があります。

まだ音符は丸ではなく、四角いネウマです。

これがグレゴリオ聖歌です。

まだ私達が使っている5線の楽譜はなかったのですね!

2019年12月27日