『「ピアノ習ってます」は武器になる』


『「ピアノを習ってます」は武器になる』のご紹介です。
ピアノを習うことはAI時代最強の子育て戦略だという本です。
著者は名古屋芸術大学教授の大内孝夫氏。

子供の頃からピアノを習うと、脳の刺激になり、将来に良いことが沢山あるという内容なので、ざっとご紹介します。

◯音楽は脳を刺激し、お子さんの成長を促します。その効果は、ただ聴くだけより、演奏する方が圧倒的に高い。

◯10本の指を満遍なく使うことは、脳の発達にとって非常に重要。

◯幼少期でないと伸びない力を養うことができます。
絶対音感の獲得や、指の器用さの発達。目で楽譜を追いながら左右の手を使うのに必要な「脳梁」や、脳と手指の動きをつなぐ「錐体路」などは7才頃までに発達します。

◯レベルの高い学校の受験者のうち、合格者はピアノを習っている子が多い。例えば東大合格人数日本一の開成中学・高校では、クラスの人数分の電子ピアノが用意され、授業で全員が弾いている。

◯音楽教育は発話の認知と読解力を高める。
 楽器演奏には、語学習得能力を高める効果があ

◯進学校ほど音楽に力を入れている。

◯ピアノのレッスンを受けた子供の方が、手指を動かす脳の部位の体積が大きくなり、脳の右と左で情報をゆりとりする脳梁の体積も大きくなっている。

◯音楽のレッスンを受けた子供は、わずか20日間でIQが高まり、その上昇率は視覚芸術(絵画・彫刻・写真など)の授業を受けた子供の5倍にもなりました。

◯極力ピアノを中断せず、受験後も早くピアノを再開する生徒さんの方が、有名中学・高校への合格率が高い。

◯ピアノを習っている子は、積み重ねの大切さを知っている。

◯ピアノを習っていれば集中力が身につく。

⭐︎結論として、「音楽やピアノは脳に良い」と言うことができます。
これだけでも驚きですが、まだまだあります。

◯ピアノは子供の「非認知能力を鍛える」
非認知能力とは
・ コミュニケーション力 / 礼儀正しさ・言葉使い
・ 意欲・計画性(興味を持って学ぶことで意欲が増す・発表会などに向けて計画的に練習する)
・ 持続力・集中力
・ 緊張・ストレスへの耐性、自制心(発表会やコンクールで)
・ 問題解決力・克服力(はじめは弾けない曲でも、どうしたら弾けるか考える。それをやり遂げる)
・ 自己肯定感(やればできる!)
・ 想像力・創造性(作曲家が伝えたいことを想像する。自分でも創作する)
・ 感受性(様々な曲の演奏を通じ、美しさ、明暗、喜怒哀楽などに敏感になる)
・ 表現力(微妙なニュアンスを表現する)
・ マルチタスク力(10本の指と足を動かしながら、目で楽譜を追い、耳で聴く)
・ バランス感覚(左右の手のバランスから曲全体のバランスについて考えので、思考や判断の際バランス感覚が持てる)
・ 共感力/ダイバーシティ性(音楽は世界の共通語なので、国籍や人種、宗教などの違いも認め合えるようになる。最近の企業研修で盛んに行われているダイバーシティ教育は、ピアノを習っている子供には必要ない)

⭐︎ピアノを習っていると、こんなに沢山良いことがあるのですね!
そして最後に、音楽はリズム、メロディー、ハーモニー、テンポ、テクニック、雰囲気などが統合されて成立していますので、音楽が他の分野と結びつくことで、さらに新たな価値が生み出されることが期待されています。
音楽にはこれまで想像もつかなかったイノベーション(技術革新・新たな価値創造)を生み出す力があるということになります。

音楽には無限の可能性が有る、と言っては言い過ぎでしょうか?
音楽によって養われた想像力を羽ばたかせるのも良いのではないでしょうか。

2021年07月05日