ショパンコンクール2021

 

ワルシャワのショパンコンクールが終わりました。

前回は現地へ行ったのですが、今回はネットでリアルタイムで鑑賞しました。

時差があるので、演奏が深夜に及ぶため、寝不足でフラフラの日々でした。

深夜にヘッドホンで視聴し、演奏が終わると一人で拍手するという異様な風景でしたが、日本とポーランドに同時に暮らしているような日々も終わり、これでやっと夜に寝られるかなというところ。

今回は日本人の活躍も素晴らしく、2位の反田恭平さん、4位の小林愛実さんは歴史に残る快挙、おめでとうございます!!

 

 

牛田智大さんは、いつになく精彩に欠ける、指のコントロールミスもありましたが、それは何と、ショパンに近づくために8キロも減量したためと判明しました。研究熱心なのは偉いですが、大きなコンクール直前に激ヤセするのは無謀ですよ~。また次回に期待しております!

東大出身の角野隼人さんも、軽快で鮮やかな演奏に魅了されました。ルイサダさんに師事しているそうですね。

スペインのガルシア・ガルシアさんは、ワルツやマズルカのリズムが絶妙で、とても楽しいショパンでした。個性的なので得点はどうかな?と思いましたが、3位で納得です。

反田恭平さんが演奏を終えて、ステージから戻った時、ヤシンスキー先生がいらして反田さんとハグしていました。ヤシンスキー先生のお元気な姿が見られて嬉しく思います。

 

ショパンコンクールは、最もショパンらしい演奏者を選ぶわけですが、何がショパンらしいかについては、審査員の考えも一人ずつ違い、意見が分かれることと思います。

ショパン自身からリストがきいた話が伝わっており、ショパンは「大きな熱狂よりも、繊細な共感を求めた」のですから、やはり壮大な力強い演奏よりも、優しく繊細な表現に惹かれます。

近年は、大きなコンサートホールで何千人の聴衆に聴かせる方向へ来てしまったので、その反動として、ピリオド楽器(作曲当時の時代の楽器)によるショパンコンクールも始まったのですね。

とにかく、世界の素晴らしい若者たちの活躍からは目が離せません。

これからの更なる成長に期待しております!!

どうもお疲れさまでした!!

 

2021年10月28日