天王星を発見した音楽家
ハーシェルは、ドイツのハノーファーの音楽一家に生まれ、オーボエとヴァイオリン、オルガンを習得して、父と同じ音楽の道に進みました。
1758年、20才のハーシェルは、フランスとの戦争から逃れてロンドンへ渡り、音楽教師や演奏家として働きました。
やがて彼は音響学と数学の関係について研究し、その関心は物理学、光学、そして天文学へと進んで行きました。
そして自分の使命は音楽よりも「天の構造」を知ることと定め、妹のカロラインと共に天文学の研究を行ないました。
自分で改良した望遠鏡を使い、太陽系の外にある恒星や星雲を初めて体系的に観測し、近代的な天文学の方向性を築きました。
1781年、ついにハーシェルは天王星を発見します。
天王星は、音楽家によって発見されたのです!